実習中のインシデントは多い!看護学生のインシデントレポートの正しい書き方

看護学生の中には、実習中にインシデントを起こしてしまった経験がある人もいると思います。

実習中のインシデントは、気持ちも落ち込んでしまいますよね。

このインシデントのせいで実習の評価が悪くなったらどうしようという思いが頭を過ぎります。

そんなインシデントですが、起こしてしまったら必ずインシデントレポートの提出を求められます。

今回は、看護学生のインシデントレポートの正しい書き方についてお伝えしていきます。

インシデントレポートはインシデントの報告を行うもの

インシデントを起こしてしまったら、インシデントレポートを書くように言われてる学校が多いと思います。

このインシデントレポートは、起こったインシデントの報告を行うものです。

インシデントとは事故につながる出来事のこと

インシデントとは、医療現場で事故に繋がる一歩手前の出来事のことです。

事故が起こってしまった場合は、インシデントではなくアクシデントとして扱われます。

インシデントの例

インシデントの例としては、以下のような内容が挙げられます。

インシデントの例他の患者の点滴を実施したが、点滴袋と患者さんの名前が違うことに気がつきすぐに抜針した。

これは、薬剤と本人確認のチェックを行っていないことによって起こったインシデントです。

すぐに気がついたため、患者さんに影響は見られませんでしたが、投与してしまった後ではアクシデントになっていました。

実習中のインシデントの例

看護学生が起こしてしまうインシデントには、どのようなものがあるのでしょうか?
  • 報告・連絡忘れ
  • 移乗・移動
  • 医療機器の取り扱い
  • 患者の観察
  • 転倒・転落
  • 個人情報の保護
これらが、看護学生が起こしてしまうインシデントの内容になります。

実習中で一番多いインシデントとしては、個人情報の保護や移乗・移動などが挙げられます。

インシデントを起こしている自覚がない人も多い

個人情報の保護がインシデントの中で多い項目になりますが、具体的には実習記録の扱いなどが該当します。

実習記録をナースステーションや学校内で、誰でも見れる状態で放置していたり、病院内の廊下などで細かい内容を話していたり、これもインシデントとして判断されます。

また、実習中に技術が未熟であることにより、正しい方法で移乗や移動が出来ていなかったりなども該当します。

個人情報の保護などは、インシデントを起こしている自覚がない人も多いのが現状です。

インシデントが起こる原因

実習中に起こるインシデントには、様々なものがありましたが、なぜ起こってしまうのでしょうか?
  • 判断の誤り
  • 指導者への連絡・相談不足
  • 知識不足
  • 技術の未熟
  • 観察不足
インシデントが起こる原因としては、上記のものが挙げられます。

看護学生は、知識も技術も未熟であるため、インシデントを起こしやすいです。

誤った自己判断などが、インシデントに繋がってしまっていることが分かります。

インシデントを起こしてしまったら?

実習中にインシデントを起こしてしまったら、すぐに報告することが大切です。

指導者、教員、師長などに、すぐに報告を行います。

インシデントの詳細を報告し、その後、どのような対応を行うかを師長や指導者、教員が判断を行います

インシデントを起こしてしまったからと言って、報告をせずに自分の判断で対処することは止めましょう。

インシデントレポートの目的

インシデントを起こしてしまったら、インシデントレポートの提出が求められます。

インシデントレポートの目的は、同じインシデントを繰り返さないように対策を行うためです。

学生の中には、インシデントを起こしてしまったことに対しての罰、処分書、反省文などと考えている人もいると思います。

インシデントを起こした人を責めるものではなく、今後、同じ間違えを繰り返さないためのものです。

インシデントレポートの書き方

インシデントレポートの書き方は、学校や実習先の病院によって書式が決まっているところもあります。

決まった書式がある場合は、ルールに従って記入するようにしましょう。

インシデントの詳細については、誰が見ても理解できる内容で書く必要があります。

書き方について詳しく見ていきましょう。

レポートの記入項目

インシデントレポートの様式が決まっていない場合は、各自で記入して提出することになると思います。

レポートの記入項目としては、以下の通りです。

  • 氏名・学年・実習名
  • 実習先・患者名・年齢・性別
  • インシデントが起きた状況
  • インシデントが起きた原因
  • 今後の再発防止策
これらの項目について記入することが必要になります。

インシデントが起きた状況

インシデントレが起きた状況について記載するときは、5W1Hの流れに沿ると書きやすいです。

  • いつ
  • どこで
  • 誰が
  • なぜ
  • 何を
  • どのように
できるだけ細かく事実を思い出して書くようにしましょう。

インシデントが起きた原因

次に、インシデントが起きた原因ですが、何がきっかけになったのかを書いていきます。

自分の考えだけでなく、インシデントが発生したときの状況を考察しながら推測します。

今後の再発防止策

なぜインシデントが発生してしまったのか、先ほどの原因を踏まえて、今後、同じことを起こさないためにはどうするのかを考えて書きます。

原因をしっかり理解して書くことが大切になります。

インシデントレポートの記入例

実際のインシデントレポートの記入例を見ていきましょう。

状況

今日の午後14時に〇〇病棟の病室で、患者が床にしりもちをついているところを発見した。

患者は移動には介助が必要であり、4点ベッド柵をしていたが、ベッド柵が2点外れたままベッドの足元に置かれていた。

原因

この患者は移動に介助が必要であり、転倒転落を防止するため4点ベッド柵にしていたが、退出するときに、ベッド柵を元どおりにするのを忘れていた

再発防止策

転倒転落を防止するため、ベッド柵を使用していたが、しっかり認識できていなかったことが原因であると考える。

ベッド柵が必要であることを他のスタッフにも周知するため、患者の頭もとに「ベッド柵4点」と書いた張り紙を貼って、ベッド柵を徹底するように取り組んでいく

インシデントで実習は落ちる?

インシデントを起こしてしまったら実習に落ちてしまう、と考えている学生も多いと思います。

確かに、インシデントは起こさないほうが良いように思いますよね。

実際はインシデントを起こしたことが直接実習の評価に響くことは少ないです。

インシデントを報告しない方が評価に響く

逆に、報告をしなかったことに対しての評価の方が大きいです。

インシデントを報告すると評価が落ちるから黙っておこうと考える方が、実習での評価が下がってしまいます。

実習は自分の評価ではなく、患者さんの安全を守ることが最優先になります。

インシデントは再発防止の取り組みが大切

実習中にインシデントを起こしてしまったら、落ち込んでしまいますよね。

でも、インシデントは誰でも起こしてしまう可能性があります

それが、たまたまアナタだっただけかもしれません。

他の人が同じことを起こさないためにも、自分の経験を共有して再発防止に取り組むことが大切です。

インシデントの対応の勉強にオススメ

学生実習では、様々なインシデントが起こることがあります。

実際にインシデントを起こしてしまったときは、慌ててしまい対応できない学生も多です。

この参考書では、学生が起こした事例に対して、どのように対応するべきかが詳しく紹介されているので、分かりやすいです。

インシデントへの対応を知っておくと、実習もスムーズに進めることができます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です