針の刺入角度は15〜20度!【真空管採血管】静脈採血の手順とコツ

採血は全身の状態を把握するために行われる検査の一つであり、基本的な看護師技術となります。

看護実習では患者さんに実施することはありませんが、授業の中では学生同士で練習を行います。

注射は神経損傷などの危険性もあるため、手順をしっかり理解して実施する事が必要になります。

今回は、真空管採血管による静脈採血の手順とコツについてお伝えします。

採血の目的

疾患の診断や経過観察などに必要な検査を行うため、静脈血の採取を行うため

採血が必要になる理由

  • 検診や人間ドッグの検査
  • 疾患の経過把握や治療効果の評価

採血を行う際の留意点

  • 神経損傷に注意する
  • 血管の走行に沿って採血を行う
  • 駆血時間が長くならないよう素早く行う

採血のアセスメントと観察項目

輸血・輸液が行われているか

正確な検査結果が得られないため、輸血・輸液を実施している側では採血を実施しない。

透析患者のシャント側

シャント閉塞の可能性があるため、シャント側では採血しない

麻痺側

神経損傷を起こしても症状を発見しにくい

採血の必要物品

  • 真空管採血管
  • 採血針(翼状針、真空管用採血針)
  • ホルダー
  • 採血針(21G、22G)
  • 駆血帯
  • 消毒綿
  • テープ
  • 肘枕
  • ディスポーザブル手袋
  • 医療廃棄物容器
  • トレイ
  • 処置用シーツ
ポイント
消毒綿はアルコールアレルギーの人もいるため、アレルギーの有無を確認しておきましょう。

採血の手順

1.採血の目的、採血方法、量などを説明し、同意を得る

2.採血がしやすいように座位、半座位の体位をとってもらう。

3.採血部位の下に処置用シーツを敷き、その下に肘枕を置いて汚染を予防する。

4.穿刺部位を観察し、正中皮静脈を第一選択とし血管の太さと走行に注意して選ぶ。

ポイント
肘窩の尺側には上腕動脈と正中神経が通っている可能性が高いため、橈骨側の皮静脈を優先します。

血管が選びにくい場合は、駆血して手のひらを握って開いてを数回繰り返してもらうと分かりやすいです。

5.ホルダーに採血針をセットして、ディスポーザブル手袋をはめる。

6.医療廃棄物容器は、すぐに針を廃棄できる場所に準備しておく。

7.穿刺部位から約7〜10cm程度上に衣類の上から駆血帯をかけ、駆血する。

8.親指を中に握っておくように伝え、血管を触診して確認する。

9.消毒綿で穿刺部位を中心に円を描くように拭き取り乾燥させる。

10.血管を固定するため、刺入部位の3〜5cm下の皮膚を軽く引っ張り固定する

11.刺入部位と針の角度が15〜20度になるように、ホルダーを固定させ皮膚に穿刺する。

12.針先が血管内に入った感触が伝わってきたら、やや針先を寝かせ、さらに3〜4cm程度進める。翼状針の場合は血管内に針先が入ると逆血の確認ができる。

ポイント
この時に患者さんに手に強い痛みや痺れがないか確認します。

13.針を固定したまま動かさないように注意して、ホルダーに採血管を差し込む。

根拠
採血管を差し込むときに針先が動きやすいので注意して差し込みます。

14.採血管の血流が止まったら、すぐに採血管をホルダーから外す。連続採血するときは、ホルダーを固定したまま次の採血管に差し替える。

15.採血が終わったら、採血管を抜いた後に手の力を抜いてもらい駆血帯を外す。

ポイント
採血管を装着したまま駆血帯を外すと、血液が逆流してしまう原因となるので、採血管を外してから駆血帯を外すようにします。

16.刺入部位を消毒綿で押さえながら、針を抜く。

ポイント
この時にアルコール綿を軽く絞ったもので押さえると、アルコールが垂れて不快になりにくいです。

17.刺入部位の圧迫を続けながら、採血針をホルダーごと医療廃棄物容器に廃棄する。

ポイント
翼状針は針先にカバーがついてるものや針刺し事故防止用の機能が付いているものもあります。

採血のアドバイスとコツ

採血は神経損傷の危険性があるため、穿刺部位をしっかり選択して行う事が大切です。

また、刺入した時に血管がズレてしまうことあるので、刺入部位の下を軽く引っ張り抑える事でズレにくくなります。

針を刺した後はホルダーの下に指を入れて固定する事すると、採血管を交換する時に動きにくくなります。

採血が終わった後は、針を抜く前に駆血帯を解除することがポイントになります。

駆血帯をしたまま針を抜いてしまうと穿刺部位から出血してしまいます。

まとめ

看護学生は患者さんに実際に採血を行う機会はありませんが、授業では学生同士で体験します。

採血には神経損傷などの危険性もあるため、安全に実施するためにも手順をしっかり守って行う事が大切になります。

採血を上達させるためには、教員や実習先の看護師の技術を見て学ぶことも方法の一つです。

採血の勉強をしたい人にオススメの参考書

採血が怖いと感じている学生も多く、技術に自信が持てない人もいます。

採血の技術を身につけるためには、実習を利用して現場の技術をしっかり学ぶことが大切です。

この参考書は採血の基本について詳しく紹介されているので、看護学生の勉強に役立つ1冊です。

採血のテクニックや基礎がしっかり載っており、看護師になってからも活用できる内容となっています。

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