【経管栄養】胃瘻(PEG)の注入速度や日常の管理と手順

入院患者さんの中には、PEGなどの経管栄養を行なっている人もいます。

経管栄養は、口から摂取できない時に適応される、栄養摂取の方法の一つです。

PEGを利用しながら在宅で生活を送っている人も多いので、PEGの扱いは理解しておきましょう。

PEGの注入速度や手入れのポイントを知っておくことで、実習で役に立つこと間違いなしですよ!

今回は、胃瘻の注入速度や日常の管理などについて見ていきましょう。

胃瘻の目的

  • 経口摂取ができない場合や誤嚥性肺炎を繰り返したり、自己抜去の危険性があるなど経鼻栄養では管理がしにくいため。

PEGが必要になる理由

  • 口腔、食道、胃、大腸の手術前後の栄養管理のため
  • 嚥下障害があり口から食事が摂れない場合
  • 在宅で栄養管理を行う場合

胃瘻の必要物品

  • 栄養剤
  • 微温湯
  • カテーテルチップ型注射器
  • 胃瘻接続用チューブ
  • 経腸栄養セット
  • イリゲーター
  • スタンド
  • 手袋

準備と手順

1.栄養剤をボトルに準備し、微温湯を注射器に準備しておく。

2.患者の食事環境を整え、30度のファーラー位にする。

3.患者の衣類を開き、瘻孔周囲に異常がないか確認する。

ポイント
カテーテルが破損、変形していないか、ストッパーが腹壁に食い込んでいないかなどを観察します。

4.接続チューブ内に栄養剤を満たし、チューブの先端を胃瘻の注入口に接続して注入を開始する。

ポイント
注入速度の目安は400ml/時ですが、ドクターの指示が出ている場合は指示に従ってください。

5.注入が終わったらクレンメを閉じて、カテーテルを外す。注入口からカテーテルチップ型の注射器で10〜20mlほどの微温湯を注入して栄養剤を洗い流す

根拠
注入が終わった後にカテーテル内の栄養剤をそのままにしておくと、カテーテルが閉塞してしまう原因になってしまいます。

6.注入が終了したら30分程度は座位、またはファーラー位を維持しておく。

7.使用したイリゲータ、チューブなどはよく洗って自然乾燥させておく。

ポイント
注入中は栄養剤の形状によってはカテーテル内で詰まってしまうものもあるので、訪室して観察することが大切です。

胃瘻の日常のケア

胃瘻は入浴もできるので、特別に保護をする必要はありません。

瘻孔付近はスキントラブルが起きやすいため、正しいケアを行い清潔に保つことが大切です。

必要物品

  • 微温湯
  • ガーゼ
  • ティッシュペーパー
  • 防水シーツ

ケアの手順

1.瘻孔周囲は微温湯を染み込ませたガーゼや綿棒などを使い汚れを拭き取る。

2.瘻孔周囲のスキントラブルの有無やカテーテルの状態を観察する。

ポイント
ただれやかぶれ、腫脹、発赤、瘻孔のサイズの増大などのスキントラブルがないか確認します。カテーテルの状態は、位置や長さの変化、漏れや破損などを確認します。

3.カテーテルストッパーの埋没を防止する。ストッパーを1日1回は上下に動かしながら回転させる。

ポイント
ストッパーが同じ位置で圧がかかってしまうとスキントラブルの原因になってしまうので、1日1回は動かすようにします。

4.ストッパーの下にティッシュペーパーで作ったこよりを周囲に巻き、こまめに交換する。

ポイント
こよりは瘻孔からの浸出液などで汚染することがあります。汚染を発見したら新しいものに変えて清潔に保つようにしましょう。

胃瘻のアドバイス

胃瘻を開始してすぐの場合は、注入速度の指示などがあるのでしっかり確認しておきましょう。

注入速度が速すぎると下痢や嘔吐の原因になるため、注入中も観察が大切です。

また、胃瘻はシャワー浴、入浴も可能なので、必要に応じて清潔を保てるようケアを行なっていきます。

失敗した例

  • どれくらいの注入速度が分からず、かなり時間がかかってしまいケアの時間に影響してしまった。
  • 使用したシリンジやボトルなどの洗浄が甘く、チューブ内にカビが生えていた。

胃ろうの注入には時間がかかってしまうこともあるので、あらかじめ開始時間を計算してスケジュールに組み込むことが大切です。

また、使用したボトルやチューブの洗浄がしっかり出来ていない状態であると、栄養剤からカビが発生してしまいます。

使用後は病棟で決められた洗浄方法を守りましょう。

実習でPEGの注入を実施した時は…

PEGとチューブの接続がしっかりできておらず、栄養剤が漏れてしまいました。

また、薬剤を注入する時にシリンジに薬剤が残ってしまっていたので、白湯→薬剤→白湯の順番で投与するようにしていました。

まとめ

胃ろうの管理や注入は初めて行うときは緊張すると思います。

胃ろうを造設する人の中には、在宅に戻るために造設を行う人もいるので家族への指導なども必要になることもあります。

トラブルを予防するためにも、正しいスキンケア方法を行い管理していきましょう。

胃ろう(PEG)のケアを勉強したい人にオススメ

胃ろうのケアは実習でも必要になるので、基本をしっかり身につけておくことが大切です。

看護技術の参考書などに胃ろうのケアについて書いてありますが、この参考書では胃ろうの基本から紹介されているので分かりやすいです。

実習で胃ろうの患者さんを受け持った時にも活用できる1冊です。

実習前に読んでおくと実習がスムーズに進められますよ!

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